コーネリアスことミュージシャンの小山田圭吾さん(52歳)が小学生・高校生時代に行っていたいじめについて批判を受け、謝罪文を出す状況になりました。
過去の雑誌のインタビューでいじめを行っていたことを告白していますが、その内容が卑劣極まりない行為だったため、以前からネットを中心に叩かれていました。
小山田さんが東京オリンピック・パラリンピックの開会式の楽曲を担当することが公表されたことで、過去のいじめ問題(いじめを行っていた発言)によりネット中心に適任ではないという声が多くあがっています。東京オリンピック組織委員会の選任ミスですが、オリンピックの開催がせまっているため小山田さんを外すことは難しいでしょう。7月19日、小山田さんが辞任することになりました。
小山田圭吾さんの経歴と過去の発言について触れた後、映画「隣人13号」と絡めて「いじめ問題」をどうしていくべきか考えたいと思います。
小山田圭吾とは
小山田圭吾(おやまだけいご)さんは、1989年にフリッパーズ・ギターとしてデビューし、
その後1991年に解散した後、1994年からCornelius(コーネリアス)として活動されています。
海外でも活動されており、海外のファンも多いことからオリンピック組織委員会から白羽の矢が立ったのでしょう。
小山田圭吾で検索すると、現在の状況から以下のキーワードが出てきます。
皆さん、過去のいじめに関するインタビューが気になるのでしょうね。
問題となった背景と対応
1995年と1996年に小山田さんが雑誌のインタビューで過去にいじめを行っていたことを語っています。
完全な犯罪行為ですね。20年以上前は、こういう記事を普通に載せてしまうくらい人権への意識が低かったということでしょう。しかも障害を持った人に対していじめを行っていたこともあり、パラリンピックにふさわしくないという意見が多く出ています。
7月16日に小山田さんが自身のTwitterで謝罪文を掲載しました。一部を以下に記載します。
この度は、東京2020オリンピック・パラリンピック大会における楽曲制作への私の参加につきまして、多くの方々を大変不快なお気持ちにさせることとなり、誠に申し訳ございません。
心よりお詫(わ)び申し上げます。
ご指摘頂いております通り、過去の雑誌インタビューにおきまして、学生時代のクラスメイトおよび近隣学校の障がいを持つ方々に対する心ない発言や行為を、当時、反省することなく語っていたことは事実であり、非難されることは当然であると真摯(しんし)に受け止めております。
記事の内容につきましては、発売前の原稿確認ができなかったこともあり、事実と異なる内容も多く記載されておりますが、学生当時、私の発言や行為によってクラスメイトを傷付けたことは間違いなく、その自覚もあったため、自己責任であると感じ、誤った内容や誇張への指摘をせず、当時はそのまま静観するという判断に至っておりました。
学生当時、私が傷付けてしまったご本人に対しましては、大変今更ではありますが、連絡を取れる手段を探し、受け入れてもらえるのであれば、直接謝罪をしたいと思っております。
~省略~
この度、様々なご指摘を頂いたことで、あらためて、自分自身の在り方について振り返り、反省と再考をさせて頂く機会を得ました。
それにつきましては、ご意見をくださった皆様に、感謝すべきことだと感じております。
私が傷付けてしまったクラスメイトご本人へはもちろんのこと、長年の私の不誠実な態度により、不信感や不快感を与えてきてしまったファンの皆様や友人たち、関係者の皆様に、心からお詫び申し上げます。
一人の人間として、また、音楽家としてどう在るべきか、自分は世の中や周囲の人々に対して、どういったかたちで貢献していくことができるのか、常に自問自答し、より最善の判断をしていけるよう、一層の努力をして参りたいと思います。
小山田圭吾 2021年7月16日
この謝罪文で僕が一番気になったところは、
「私が傷付けてしまったご本人に対しましては、大変今更ではありますが、連絡を取れる手段を探し、受け入れてもらえるのであれば、直接謝罪をしたいと思っております」
という箇所です。
いじめ発言については過去に何度かネットで叩かれており、その時に行動に移さない時点で何にも思ってないことがバレてます。無理やり大人に謝罪させられた子供と同じ状態です。
「いじめ」をなくす活動を具体的かつ継続的にやっていく方向を出した方が良かったと思いました。
7月18日には音楽雑誌「ロッキング・オン・ジャパン」の編集長も謝罪文を出す事態になりました。
オリンピック組織委員会は開催間近ということもあり継続という声明を出してます。
森喜朗前オリンピック前会長と小山田圭吾さんの件で、人選プロセスで問題を起こした大会という形で歴史に残るでしょう。
映画「隣人13号」
「隣人13号」ご存知でしょうか?小山田さんの件で、この作品を思い出しました。
2005年に公開された井上三太の漫画が原作の「いじめ」と「二重人格」をテーマにしたサイコ・サスペンスです。
子供の頃にいじめを行っていた奴に対して、主人公:十三のもう一人の人格である13号が復讐していくストーリーになっています。
ちなみに小栗旬と中村獅童ダブル主演で、小栗旬が十三、中村獅童がもう一人の人格である13号を演じています。二人ともハマり役です。
小学生・高校生時代にいじめられていた側が大人になって復讐した場合、復讐の度合いにもよりますが、ケガさせたり・殺したりしたら犯罪になりますよね。
映画の世界はフィクションなので当然その辺には触れませんが、作中でかなり残酷な表現があります。
今回の件で小山田さんは謝罪文を出しました。
大人になってから謝罪されたところで当時の被害者は、どうしたら良いかわからないはずです。
この辺の苦悩も映画の中で描かれています
加害者(いじめる側)が犯罪であること・傷つけていることを、気づける世の中になって欲しいですね。
映画のラストシーンがとても印象的です。十三は復讐ではなく、ただただ楽しい学生生活を望んでいただけです。
楽しい学生生活を送れるように、いじめに関する法整備と教育の強化が必要と考えます。
加害者の親・先生への厳しい罰則が必要でしょうし、いじめが犯罪であるという教育を繰り返し行う必要があると思います。
皆さんも復讐されないように気を付けてください。
コメント