尾畠春夫さんをご存知でしょうか?僕はスーパーボランティアという肩書で思い出しました。
数年前に行方不明の子供を発見したボランティアの方です。
7月3日に発生した熱海土石流災害の被災者救出のため、熱海市災害対策本部に捜査協力の申し出たが、2次災害を理由に断られたというニュースがありました。
今回は尾畠春夫さんと「使命感」について書こうと思います。
尾畠春夫とは
尾畠春夫(おばたはるお)さんは、元鮮魚商で現在は数多くのボランティア活動をされている方です。
2018年8月15日山口県で行方不明になった2歳児を救出したことで一躍有名になりましたが、それ以前に新潟県中越地震・東日本大震災・熊本地震・西日本豪雨などでもボランティア活動を行っています。
2018年8月15日山口県で行方不明になった2歳児の救出について振り返ります。
8月12日午前10時半ごろ。帰省先の曽祖父宅から祖父と兄と近くの海岸に向かったが、 100メートルほど歩いたところで「帰る」などと言って、1人で家の方へ戻った。 祖父は家の近くまで歩く姿を見ていたが、その後行方がわからなくなり、警察と消防が延べ550人で捜索していたが発見までに至らなかった。 その後、大分県日出町からボランティアで捜索に加わった尾畠春夫さんが木に覆われた沢で石の上に座っているのを見つけた。名前を連呼しながら山中を進むと返事があったという。尾畠さんが抱きかかえて山を下り、曽祖父宅に送り届けた。発見された場所は最後に目撃された同町家房の曽祖父宅付近から約560メートル北東の山中の沢だった。
550人で探して見つからなかった子供を短時間で、かつ一人で見つけてしまうってのも凄いのですが、その後の尾畠さんのコメントがいいんです。
言葉はないね。もうよかった。尊い命が助かってよかった。それだけです。「おいちゃん、ここ!」と言った時には本当にもうね、(涙)うれしかったです。小さな命が助かったなと思って。もう、それだけ。本当にうれしかった。
7月3日おきた熱海土石流災害で行方不明者が出ている状況で、居ても立っても居られず、
気づかないところにまだ行方不明者がいて、息をしているかもしれない。1人でも2人でも3人でも救いたいと思ってきた!
本当に凄い人、真のスーパーボランティアですね。
他にも良いエピソード・発言があるので載せておきます。
東日本大震災のボランティア時に、それまでは浴びるほど飲んでいた酒をきっぱりやめる。その理由は、「避難所のベイサイドアリーナには1,800人もの避難者がおり、身動きもできないほどの大変な混雑ぶりであるにもかかわらず、誰も文句を言う者がない。同じ日本人でありながらこんな思いをしている人がいるんだ、と思った。酒なんか喰らっている場合ではない」と思ったため。その後、2018年8月まで一滴も飲んでいないが、断酒したわけではなく、中断しているだけだという。東北3県の仮設住宅がすべて取り除かれた時、解禁すると述べている
wikipediaより引用
対価、物品、飲食、これは絶対、頂かない。敷居をまたいで家の中に入ることもボランティアとして失格だと思っている。私はそれでいいと思うんですよ。人がどうしようと関係ない。尾畠春夫は自分なりのやり方がある。
wikipediaより引用
「人に、世の中に、恩返ししたい」が口癖。 広島県廿日市市を旅している時に、通りすがりの夫婦から「旅の足しに」と千円を受け取ったことが、2018年に広島入りする動機の一つになった。
wikipediaより引用
憧れますね。書籍も1冊出ているようです。今度読んでみようと思います。
「尾畠春夫 魂の生き方」 評価も★4.3と高いです。
https://www.amazon.co.jp/%E5%B0%BE%E7%95%A0%E6%98%A5%E5%A4%AB-%E9%AD%82%E3%81%AE%E7%94%9F%E3%81%8D%E6%96%B9/dp/4864890889
ボランティア=尾畠さんの「使命感」なんだと思いました。
災害ボランティア活動
今回、尾畠さんが熱海市災害対策本部に支援を断られた形になりましたが、そもそもボランティアなんだから個人で自由に活動しても問題ないのでは?と思った方もいると思います。
災害ボランティア活動に関して個人で支援活動するには以下の法的リスクがあるため、基本的に被災地の自治体が中心となり設置した団体=ボランティアセンターに支援を申し出る形になります。
災害ボランティアに興味がある方は、JVOADのホームページから募集をさがしてみてください。
http://jvoad.jp/
※JVOAD=特定非営利活動法人(認定NPO法人) 全国災害ボランティア支援団体ネットワーク
使命感について
さて皆さんは「使命感」って何だと思いますか?
調べると「自分に課せられた任務を果たそうとする気概」とか出てきますね。
僕は「使命感=責任感+実行力」と定義しています。
これはヤクルトスワローズ・楽天で監督を務められた故野村克也さんの考えです。
責任感って誰しも持っていたりするのですが、行動(実行)に移せない人が多い気がします。
尾畠さんのボランティア活動は正に「使命感」だと思いました。
今回は以上ですが、野村克也さんのTwitterおすすめです。
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